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最新の溶接ロボットで美しい溶接外観

溶接技術


イスの製造で培った溶接工の職人技術に加え、最新の溶接ロボットを導入し、美しい外観が求められる溶接ワークを日々生産しています。
生産量の変動に対応できる生産システムをとっており大量生産から小ロット生産に対応します。また、溶接から表面処理、組立までの工程を一貫して行えば、リードタイム短縮、コストダウンなど、メリットも増大します。
  • 溶接の種類

    ● 各種溶接に対応しています
    CO2溶接、MAG溶接、TIG溶接、ろう付け溶接、スポット溶接(ロボット)の技術があり、ワークに最適な加工が可能です。
    主にスチールとステンレスに対応しています。その他はお問い合わせください。
    また、2020年よりステンレスMIGの工法を新たに導入し生産を始めております。
  • CO2・MAG溶接
  • スチール TIG溶接
  • スポット溶接
  • ステンレス TIG溶接

溶接の種類と加工可能な材料一覧

シールドガス 特 徴 スパッター ランニング
コスト
仕上がり 速度 加工可能な材料
スチール ステンレス アルミ
CO2
溶接
CO2
(炭酸ガス)
炭酸ガスを使用します。
コストが低いため、半自動溶接では一番多く用いられ、鉄(軟鋼)の溶接に最適です。
× × ×
MAG
溶接
Ar80%+
CO2:20%
混合ガス(炭酸ガス20%+アルゴンガス80%)を使用します。
主に鉄(軟鋼)の溶接に用いる。CO2(炭酸ガス)溶接と比べ、スパッターが少なく仕上がりがきれいなのが特徴です。
×
TIG
溶接
Ar
(アルゴン)
TIGは、Tungsten Inert Gasの略で、タングステン-不活性ガス溶接の意であり、電極棒に消耗しない材料のタングステンを使用して、ほとんどの金属を溶接出来ます。 ×
MIG
溶接
Ar:80%
O:2%
混合ガス(アルゴンガス+酸素2%)を使用します。
ワイヤーは母材に合わせ、ステンレス用ワイヤーを使用します。
×
ろう付け 「ろう接」技術のひとつで、接合する2つの母材の間に、融点が母材より低い「ろう」を溶かして落とし、毛細管現象によって浸透拡散させ、冷却して凝固することによって接合する方法。 ×
スポット
溶接
スポット溶接とは、溶接する金属母材の上下から電極をあて大電流を流して加熱し、2つの母材を溶接する圧接法です。溶接速度が速く、自動化に向いています。 ×
1個の試作品から量産まで加工対応が可能です。
※量産の最低ロットは完成品ベースで100個から、最大ロットはご相談ください。

《加工可能な材料について》
〇:非常に適した溶接方法です △:加工可能な溶接方法です ×:不向きな溶接方法です
※赤色は弊社で実施している溶接

溶接技術者の職人技と教育

溶接技術者が多数在籍し、レベルに応じて、溶接作業の必須教育の受講から専門級の資格取得をしています。
また、社員本人の意思でチャレンジできる環境や風土があり、国内資格(JIS, JWES)に基づく溶接技能者資格を継続的に受講し、技能の維持、向上を図っています。

熟練技術者によるTIG溶接の様子

溶接教育を行い若手技術者へ技術を継承しています
  • 溶接技術ご紹介動画




    溶接工によるTIG溶接・CO2溶接の手溶接/ロボット溶接の様子

  • 担当する社員の声 

    日々、美しい溶接を追求
    溶接経験は20年ほどになりますが、つねに滑らかで美しい溶接を心がけています。
    難しい作業ではありますが、そこが溶接の奥深さとおもしろさだと思っています。
    また、「もっときれいな溶接ができるのではないか」と考え、日々動画などでより良い方法を探しています。
    良さそうな方法を見つけたら次の日に実践してみるということを繰り返し、つねに模索しながら美しい溶接を追求しています。

    ロボットを活用し生産性をアップ
    溶接ロボットに溶接の動きを覚えさせるティーチングの作業では、ロボットが製品にぶつからないように製品のサイズごと、ミリ単位のわずかな角度調整を行っています。
    今後はよりロボットの導入が進むと思うので、ロボットの性能を最大限に生かすことで生産性を上げていきたいと思います。
    効率の良い生産を行うことでお客様に喜んでいただけるように取り組んでいきたいです。

  • ご相談から納品までの流れ

    設計・加工から組立までの一貫生産、一部の受託加工も可能です。
    厳格な検査により安定した品質で納品いたします。
    技術の詳細やお見積りなどについても、お気軽にご相談ください。

    お客様
    企画・設計
    製造委託
    弊社
    企画・設計・ロット・納期条件・概略コスト算出




    お客様
    評価
    弊社
    試作




    弊社
    詳細コスト算出・最終条件

    弊社
    製造・加工・組立・梱包
    納品
    お客様
    倉庫・工場


    よくあるご質問

    Q
    どのような材料の溶接が可能ですか?
    A
    スチール(鉄・軟鋼)とステンレスの溶接が主に可能です。アルミニウムの溶接については、TIG溶接で対応できる場合がありますので、ご相談ください。
    Q
    溶接から表面処理、組立まで一貫してお願いできますか?
    A
    はい、前工程の金属パイプ加工(切断・穴あけ・曲げ)、溶接から表面処理、組立までの工程を一貫して行うことが可能です。一貫生産により、リードタイムの短縮やコストダウンなどのメリットがございます。
    Q
    各溶接方法の特徴を教えてください。
    A
    CO2溶接:炭酸ガスを使用し、コストが低く、鉄(軟鋼)の溶接に最適です。ただし、スパッターが多く仕上がりは劣ります。
    MAG溶接:混合ガス(炭酸ガス20%+アルゴンガス80%)を使用します。CO2溶接よりスパッターが少なく、仕上がりがきれいなのが特徴です。鉄(軟鋼)の溶接に適しています。
    TIG溶接:アルゴンガスを使用し、タングステン電極で溶接します。ほとんどの金属を溶接でき、仕上がりが美しいです。ただし、溶接速度は遅めです。
    MIG溶接:混合ガス(アルゴンガス+酸素2%)を使用します。主にステンレスの溶接に用いられ、仕上がりが良く、スパッターも少ないです。
    ろう付け溶接:母材より融点の低い「ろう」を使用して接合します。熱影響が少なく、異種金属の接合も可能です。
    スポット溶接:電極で金属を挟み、大電流を流して加熱・圧接します。溶接速度が速く、自動化に適しています。
    Q
    溶接後の仕上がり・品質はどのように確保していますか?
    A
    熟練技術者の手作業と最新の溶接ロボットを組み合わせ、滑らかで美しい溶接仕上がりを追求しています。また、溶接後の表面処理や組立工程でも品質管理を徹底しております。
    Q
    試作品の製作期間はどのくらいですか?
    A
    製品の仕様や加工内容によりますが、可能な限り迅速に対応いたします。具体的な納期についてはご相談ください。
    Q
    溶接に関する技術的な相談は可能ですか?
    A
    はい、溶接方法の選定や技術的なご相談に対応いたします。専門スタッフが最適な溶接方法や加工内容をご提案いたします。


    ご不明な点やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。お客様のニーズに合わせて、最適なご提案をさせていただきます。


    技術紹介一覧

    ご紹介した技術や設備は、長野県伊那市を拠点とする伊那工場・下島工場の生産設備です。
    イスづくり60年以上、創業から80年以上、タカノの技術は常に革新と進化を追求し続けています。
    私たちの独自技術を貴社の製品づくりにお役立てください。
    金属パイプ加工(切断・穴あけ・曲げ)/溶接/塗装/表面処理(電解研磨・装飾メッキ)/ウレタン成型などの部品加工、また、設計開発から組立までの一貫生産など、あらゆるステップでサポートいたします。

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