【データ分析】夏の集客戦略|テラス席の「快適性」が売上を左右する理由

2026.08.24
オーニング 暑さ対策・紫外線対策 パラソル 設置事例
【データ分析】夏の集客戦略|テラス席の「快適性」が売上を左右する理由

夏のピークシーズン、飲食店やホテルの売上を大きく左右するのが「テラス席・屋外席」の活用です。
本記事では、テラス席の快適性が滞在時間と客単価に与える影響について、屋外の熱環境に関する研究データと導入事例をもとに解説します。

結論から言うと、快適なテラス席の整備は以下のような経営メリットにつながります。

  1. 客単価の向上:日よけによって体感温度が下がると滞在時間が延び、追加のオーダーが生まれます。テラス席の客単価が屋内席より1,500〜2,000円高くなったという店舗事例も報告されています [1]。
  2. 席稼働率の安定:夏季は「外出する時間帯や場所を選ぶ」層が一定数を占めます [5]。日陰があるかどうかは、その席が選ばれるかどうかを直接左右します。
  3. 新規顧客の獲得:視認性の高いオーニングやパラソルは、SNSでのシェアを促し、新たな集客のきっかけとなります。
オーニング・パラソルを用いた「日よけ・暑さ対策」が、いかにして店舗の収益力強化につながるのか、研究データと導入事例から紐解きます。

1. テラス席の稼働率と売上の相関関係(データ分析)

飲食店におけるテラス席の設置は、単なる座席数の増加以上の経済効果をもたらします。

施工事例:レストランテラス(自立型オーニング「リパーロ」)

テラス席が客単価と席稼働率にもたらす効果

テラス席を導入した店舗からは、テラス席の予約が8〜9割埋まり、屋内席に比べて客単価が1,500〜2,000円高くなったという実績が報告されています [1]。ただしこれは個別店舗の事例であり、効果は立地・業態・運用方法によって大きく異なります。
重要なのは、席を増やすこと自体ではなく、その席が「使われる状態」にあるかどうかです。夏の日中に日射をさえぎる手段がなければ、テラス席は最も需要の高い時間帯に稼働しません。

快適性がもたらす「滞在時間の延長」と「客単価アップ」

単に席を設けるだけでは、夏の強い日差しや暑さによって顧客はすぐに退店してしまいます。
日陰の有無が体感に与える影響は、複数の研究で定量的に示されています。米国アリゾナ州で行われた季節別の実測調査では、日陰があることで体感の申告値が9段階尺度で約1段階分低下しました [2]。また都市空間での行動観察調査では、夏季に日陰のある場所では61.3%の人が熱環境を「許容できる」と回答した一方、日射下では52.6%にとどまり、「日陰を求める」ことが夏季における最も多い行動選択であったと報告されています [3]。日射を遮ることで気温および生理的等価温度が2.3〜2.4℃低下したという計測結果もあります [4]。

国内でも、2025年の猛暑期に実施された調査(全国20〜69歳男女1,100サンプル)では、「外出はするが時間帯や場所を選ぶ」が25.1%、「必要な用事があるときだけ外出する」が45.1%に達しています [5]。夏の集客においては、来店するかどうか以前に「暑さを避けられる場所として選ばれるか」が売上を分けることを示しています。

オーニングやパラソルを設置して体感温度を下げることは、この「選ばれる条件」を満たすための投資です。快適な環境で顧客の滞在時間が自然と延びれば、追加のオーダー(ドリンクやデザートなど)を誘発し、客単価の向上に直結します。

なお海外では、2021年9月時点で屋外席を提供する事業者の35%が売上の40%以上を屋外席から得ていました [6]。ただしこれは屋内飲食が回避されていた新型コロナウイルス感染症の流行期に実施された調査であり、平常時の水準を示すものではありません。

比較項目 適切な日よけが
ないテラス席
オーニング・パラソルを
導入したテラス席
滞在時間 短い(暑さ・日差しで早期退店) 長い(快適な環境でゆっくり滞在)
客単価 低い(追加注文が少ない) 高い(ドリンク等の追加注文が増加)
席稼働率 夏場の日中は著しく低下 日中から夕方まで安定して稼働
SNS拡散 少ない 多い(映える空間としてシェアされやすい)

2. 空間演出が「第二の接客」となるメカニズム

タカノ株式会社では、オーニングやパラソルがつくる空間を「第二の接客」と位置づけています。

視認性の向上と入店動機の創出

施工事例:パラソルの設置されたテラス席

「あ、なんかこのお店入りたくなる」——通りがかりの顧客にそう思わせる大きな要因が、店先の雰囲気です。
テラス席に立つ大きなパラソルや、窓辺に伸びたスタイリッシュなオーニングは、それだけで「涼しげで快適そう」という第一印象を与えます。この視覚的な魅力が、入店を迷っている顧客の背中を押す強力な集客ツールとなります。

待ち時間のストレス軽減

施工事例:オーニングが設置されたレストランのテラス席

人気店において「店内は満席ですが、テラス席ならすぐにご案内できます」というオペレーションは非常に有効です。
この時、テラス席が日陰のない過酷な環境であれば顧客は離脱してしまいますが、大型オーニングやパラソルで日陰が確保されていれば、顧客は喜んでテラス席を選びます。機会損失(満席による帰店)を防ぐだけでなく、屋外での体験自体が顧客満足度を高める要素となります。

3. 【施設別】オーニング・パラソル導入による成功事例

タカノの製品を導入し、テラス席・屋外空間の価値を高めている実際の事例をご紹介します。

カフェ・レストラン・ビアガーデンの事例

THE PENTHOUSE with weekend terrace(東京都)
導入製品 大型パラソル「ノバ」
効果 洗練されたパラソルが、都会の週末を彩るテラス空間のシンボルとなり、非日常感を演出。
星空ビアガーデン(長野県 長野駅ビルMIDORI屋上)
導入製品 自立型オーニング「リパーロ」
効果 広範囲に日陰・雨よけを提供し、天候に左右されにくい安定したビアガーデン運営を実現。
CITABRIA BAYPARK Grill&Bar(東京都 豊洲)
導入製品 自立型オーニング「リパーロ」
効果 ベイエリアの開放的な空間に、快適な日よけスペースを創出。海風を感じながらの飲食体験を向上。

THE PENTHOUSE with weekend terrace

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ステーションビルMIDORI
屋上ビアガーデン

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CITABRIA BAYPARK
Grill&Bar

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ホテル・リゾート施設の事例

穂高ビューホテル(長野県 安曇野市)
導入製品 超大型パーゴラオーニング「リパーログランデ」
お客様の声 「テラスが新設されて新しいオーニングが設置されたことで、非常に居心地が良いと多くのお喜びの声をいただいております。スタッフも期待を持ってお客様をご案内でき、皆喜んでいます。」
効果 リピーターの多いホテルにおいて、朝食時などのテラス利用が新たな付加価値となり、顧客満足度がさらに向上。

穂高ビューホテル

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穂高ビューホテルインタビュー動画

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4. 快適なテラス席をつくるための「製品選び」のポイント

集客と売上向上を実現するためには、店舗のコンセプトや立地に合わせた適切な製品選びが不可欠です。

比較項目 大型パラソル
(ノバ・ステラ・FIM社製 等)
自立型オーニング
(リパーロ・リパーログランデ 等)
得意な範囲 テーブル単位でのスポット的な日陰づくり 複数台を連結し、広範囲を一体でカバー
設置条件 置き型が中心で、レイアウト変更がしやすい 建物の壁に穴を開けずに設置可(賃貸物件・屋上にも対応)
天候対応 日射の遮蔽が主目的 日陰と雨よけを両立し、天候に左右されにくい運営が可能
デザイン 置くだけで高級リゾートのような空間を演出 建築と調和する常設空間としての一体感
向いている施設 カフェ・レストランのテラス、ホテルのプールサイド ビアガーデン、屋上、広い店前スペース

開放感と日よけを両立させたい場合は?
デザイン性の高い「大型パラソル」がおすすめです。ステラなどの大型パラソルは、支柱が端にある片持ち(キャンティレバー)タイプのため、テーブル中央のスペースを広々と使えます。イタリアFIM社のパラソルは、その洗練されたデザインで、置くだけで高級リゾートのような空間を演出します。


広い面積をカバーし、天候の急変にも対応したい場合は?
連結可能な「自立型オーニング」が最適です。リパーロなどの自立型オーニングは、複数台を連結して広大な日陰空間をつくることができます。また、建物の壁に穴を開けずに設置できるため、賃貸物件や屋上スペースにも導入しやすいのが特徴です。


生地の耐久性や色あせが心配です。
タカノの製品用キャンバスは、高い耐候性を備えています。イタリア・パラ社製のアクリル生地は、原料の段階で着色しているため色あせに強く、美しい発色が長持ちします。また、テイジンの「ニューパスティ」など、防炎製品認定を取得し、高い耐水圧(1500mm以上)を持つ生地もご用意しており、商業施設でも安心してご使用いただけます。

5.まとめ:テラス席への投資は「未来の売上」をつくる

夏のテラス席は、単なる「外の席」ではありません。
適切な日よけ対策によって快適性を高められたテラス空間は、顧客満足度を向上させ、滞在時間を延ばし、客単価と売上を押し上げる「強力な営業ツール」として機能します。

本格的な夏を迎える前に、オーニングやパラソルを活用したテラス席の環境整備をご検討されてはいかがでしょうか。
タカノ株式会社では、施設の規模や用途に合わせた最適な製品をご提案いたします。

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※ 本記事に記載の数値は、公開されている調査データおよび個別店舗の事例に基づくものであり、弊社製品の導入による効果を保証するものではありません。効果は施設の立地・業態・運用方法により異なります。

参考資料

[1] ぐるなびPRO.「一年中集客できる『テラス席』成功事例!開放感の演出ポイントはココだ」2023年7月25日公開/2024年3月22日更新 (https://pro.gnavi.co.jp/magazine/t_res/cat_3/a_4115/)

[2] Middel, A., Selover, N., Hagen, B., & Chhetri, N. (2016). Impact of shade on outdoor thermal comfort—a seasonal field study in Tempe, Arizona. International Journal of Biometeorology, 60(12), 1849–1861. (https://doi.org/10.1007/s00484-016-1172-5)

[3] Elnabawi, M. H., & Hamza, N. (2020). A Behavioural Analysis of Outdoor Thermal Comfort: A Comparative Analysis between Formal and Informal Shading Practices in Urban Sites. Sustainability, 12(21), 9032. (https://doi.org/10.3390/su12219032)

[4] Elnabawi, M. H., & Hamza, N. (2020). Outdoor Thermal Comfort: Coupling Microclimatic Parameters with Subjective Thermal Assessment to Design Urban Performative Spaces. Buildings, 10(12), 238. (https://doi.org/10.3390/buildings10120238)

[5] クロス・マーケティング株式会社「猛暑の休日の過ごし方に関する調査(2025年)」調査期間:2025年8月29日〜31日/全国47都道府県の20〜69歳男女/有効回答1,100サンプル (https://www.cross-m.co.jp/report/trend-eye/20250903summer)

[6] National Restaurant Association. "Customer demand for outdoor dining rose due to the delta variant" 2021年10月6日公開(2021年9月実施の事業者調査) (https://restaurant.org/education-and-resources/resource-library/customer-demand-for-outdoor-dining-rose-due-to-the-delta-variant/)



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