来春の集客を左右する!? 年末に絶対やるべきオーニング・パラソルの『総点検』と『準備』

2025.12.10
オーニング パラソル
オーニング・パラソルの『総点検』と『準備』

12月に入り、街はクリスマスや年末商戦で活気づいています。大掃除や棚卸しなど、一年の締めくくりに追われている店舗様も多いことでしょう。
店内の清掃や機器のメンテナンスは完璧でも、意外と見落としがちなのが「屋外設備」です。
「春になってテラス席を開放しようとしたら、オーニングが動かない!」
「パラソルを広げたら、カビだらけでお客様をご案内できない…」
こうしたトラブルは、毎年3月~4月に集中します。
しかし、春になってから修理を依頼しても、施工業者の繁忙期と重なり、数週間待ちとなってしまうことも珍しくありません。これでは、せっかくの書き入れ時に大きな機会損失を生んでしまいます。
稼働が落ち着く冬こそが、メンテナンスのベストシーズン。
今回は、トラブルを未然に防ぎ、来春のロケットスタートを切るための「オーニング・パラソルの総点検と準備」について解説します。

1.まずはセルフチェック!トラブルを未然に防ぐ「3つの重点項目」

本格的な冬を迎える前に、まずはご自身で現状を把握しましょう。特にチェックすべきは以下の3点です。

①キャンバス(生地)の「汚れ・劣化」

シーズンオフのカフェテラスのパラソル

オーニングやパラソルはお店の「顔」です。

  • 黒ずみ・カビ:雨だれによる筋状の汚れや、カビが発生していませんか?
  • 破れ・ほつれ:縫製部分の糸が切れていたり、小さな穴が空いていたりしませんか?

これらを放置すると、積雪や強風の負荷で一気に破損が広がる恐れがあります。

②駆動部・フレームの「異音・動作」

異常の有るオーニング

  • 開閉時の音:ハンドルを回した際、「キーキー」「ガリガリ」といった異音はしませんか?
  • 動作の重さ:以前よりも開閉が重く感じたり、引っかかりを感じたりしませんか?

これらは潤滑油切れや、内部部品の摩耗のサインです。無理に動かすと故障の原因になります。

③周辺環境との「干渉」

庭木と接触しているオーニング

夏から秋にかけて、庭木の枝が伸びていませんか?

  • 樹木の接触:キャンバスに枝が触れていると、風で揺れた際に生地を傷つけます。
  • 照明・看板:新しく設置した看板や装飾が、可動域に干渉していないか確認しましょう。

2. 寿命を延ばす!冬の間の「正しい休ませ方」と「ケア」

冬季にテラス席をクローズする場合、正しい方法で保管することで製品寿命(特にキャンバスの美観)を大きく延ばすことができます。

保管・収納の鉄則

  • 完全に乾燥させてからしまう
    濡れたまま巻き取ったり畳んだりするのは厳禁です。カビや悪臭の最大の原因となります。冬の晴れた日を選び、完全に乾かしてから収納してください。
  • オーニングは「強風・積雪」に注意
    基本的にオーニングは日よけであり、雪除けではありません。積雪が予想される場合は必ず巻き取ってください。雪の重みは想像以上で、アームの破損や落下の事故につながります。

大掃除での洗浄方法

年末の大掃除で洗浄する場合、高圧洗浄機の使用は避けてください。 水圧が強すぎて生地の防水コーティングを剥がしたり、縫い目を傷めたりする可能性があります。
柔らかいスポンジやブラシに薄めた中性洗剤を含ませ、優しく洗い流すのが正解です。

3.「修理」だけじゃない?来春に向けた導入計画は「12月」が勝負

「生地が汚れているから張り替えたい」「古くなったから新調したい」。
そうお考えなら、年明けを待たずに年内に動き出すことを強くおすすめします。その理由は3つあります。

理由①:春の「施工渋滞」を回避できる

3月以降は、新年度オープンに向けた施工依頼が殺到します。希望の日程で工事ができず、オープンに間に合わないケースも。12月~1月に相談・発注を済ませておけば、余裕を持ったスケジュールで確実に施工完了できます。

テラスでのパラソル活用イメージ

理由②:来年度の「予算・補助金」対策

パラソルやオーニングの導入・修繕は、条件によって国の補助金(省エネ、小規模事業者持続化補助金、観光地の高付加価値化事業など)の対象になる場合があります。
次年度の公募開始と同時に申請できるよう、今のうちに見積もりを取り、計画書作成の準備を進めておくのが賢い経営判断です。

理由③:キャンバス張替で「リブランディング」

フレーム自体に問題がなければ、キャンバス(生地)を交換するだけで、新品同様の美しさが蘇ります。
「来年はイメージカラーを変えてみよう」「遮熱性能の高い生地にして、夏場の冷房効率を上げよう」といった戦略的なリニューアルも可能です。

キャンバス地を張り替えたオーニング

まとめ:不安な点は、プロによる診断を

オーニングやパラソルは、適切にメンテナンスすれば長く使える製品です。しかし、高所作業が必要な場合や、専門的な判断が必要な部品交換については、無理をせずプロにお任せください。
タカノでは、製品の点検からキャンバスの張替、新規導入のプランニングまで幅広く承っております。
来春、貴店のお客様を最高のテラス席でお迎えするために。余裕のある今の時期に、ぜひ一度ご相談ください。

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