12月に入り、街はクリスマスや年末商戦で活気づいています。大掃除や棚卸しなど、一年の締めくくりに追われている店舗様も多いことでしょう。
店内の清掃や機器のメンテナンスは完璧でも、意外と見落としがちなのが「屋外設備」です。
「春になってテラス席を開放しようとしたら、オーニングが動かない!」
「パラソルを広げたら、カビだらけでお客様をご案内できない…」
こうしたトラブルは、毎年3月~4月に集中します。
しかし、春になってから修理を依頼しても、施工業者の繁忙期と重なり、数週間待ちとなってしまうことも珍しくありません。これでは、せっかくの書き入れ時に大きな機会損失を生んでしまいます。
稼働が落ち着く冬こそが、メンテナンスのベストシーズン。
今回は、トラブルを未然に防ぎ、来春のロケットスタートを切るための「オーニング・パラソルの総点検と準備」について解説します。
本格的な冬を迎える前に、まずはご自身で現状を把握しましょう。特にチェックすべきは以下の3点です。
オーニングやパラソルはお店の「顔」です。
これらを放置すると、積雪や強風の負荷で一気に破損が広がる恐れがあります。
これらは潤滑油切れや、内部部品の摩耗のサインです。無理に動かすと故障の原因になります。
夏から秋にかけて、庭木の枝が伸びていませんか?
冬季にテラス席をクローズする場合、正しい方法で保管することで製品寿命(特にキャンバスの美観)を大きく延ばすことができます。
年末の大掃除で洗浄する場合、高圧洗浄機の使用は避けてください。 水圧が強すぎて生地の防水コーティングを剥がしたり、縫い目を傷めたりする可能性があります。
柔らかいスポンジやブラシに薄めた中性洗剤を含ませ、優しく洗い流すのが正解です。
「生地が汚れているから張り替えたい」「古くなったから新調したい」。
そうお考えなら、年明けを待たずに年内に動き出すことを強くおすすめします。その理由は3つあります。
3月以降は、新年度オープンに向けた施工依頼が殺到します。希望の日程で工事ができず、オープンに間に合わないケースも。12月~1月に相談・発注を済ませておけば、余裕を持ったスケジュールで確実に施工完了できます。
パラソルやオーニングの導入・修繕は、条件によって国の補助金(省エネ、小規模事業者持続化補助金、観光地の高付加価値化事業など)の対象になる場合があります。
次年度の公募開始と同時に申請できるよう、今のうちに見積もりを取り、計画書作成の準備を進めておくのが賢い経営判断です。
フレーム自体に問題がなければ、キャンバス(生地)を交換するだけで、新品同様の美しさが蘇ります。
「来年はイメージカラーを変えてみよう」「遮熱性能の高い生地にして、夏場の冷房効率を上げよう」といった戦略的なリニューアルも可能です。
オーニングやパラソルは、適切にメンテナンスすれば長く使える製品です。しかし、高所作業が必要な場合や、専門的な判断が必要な部品交換については、無理をせずプロにお任せください。
タカノでは、製品の点検からキャンバスの張替、新規導入のプランニングまで幅広く承っております。
来春、貴店のお客様を最高のテラス席でお迎えするために。余裕のある今の時期に、ぜひ一度ご相談ください。