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トップメッセージ

トップメッセージ画像 百年企業に向け、誠実な行動で世の中のみなさまに貢献し、感謝される存在を目指して。

対話で拓く、サスティナブルな未来

 私たちが本社をおく信州伊那谷は、豊かな自然に恵まれた、古き良き文化の残る里山地域です。自然が隣接しているがゆえに、私たちの事業拠点のなかでは、野生の猿が敷地内を歩いている姿を見ることもあります。少し山に入れば、特別天然記念物のカモシカと出くわすこともありますし、登山観光も盛んな地域であり、季節ごとに異なる表情を見せてくれる山岳や植物とも共生をしています。夏から秋にかけては、地元祭も盛んで、神輿を壊してしまうことから天下の奇祭とも呼ばれる宮田村「あばれ神輿」など、祭りや文化活動の伝統も継承されています。田園風景も豊かで、農家と兼業しながら働く社員も多く、自然環境や地域生活と事業活動が、境目なく、自然と共生している地域でもあります。

 しかし、視野を広げて地球全体に目を向けると、自然環境の持続性に警報を鳴らす意見も多く出ていますし、歴史・宗教・思想など様々なものが複雑に絡み合ったうえで、戦争や分断など社会状況の緊張関係も生じています。また、世界的には都市化が進み、地域別格差の拡大や地域文化や生活の衰退といった問題も指摘されています。この世界は、見るべき角度によって、多様な姿を見せてくれますが、光と影がともに存在していると言えます。私たちは、このような世界に生まれ、事業を行い、日々生活をしています。

 当社には「誠実・創意・根性」という社訓がありますが、地球全体の持続性に対して「誠実」に向き合うことが大切だと考えています。誠実に向き合うということは、対立や矛盾があっても「対話」を止めないこと、無責任や思考停止に陥らずに、川の流れのように柔軟に受け入れ、当事者として発展的な道筋を模索していくことだと思います。企業経営に関わるステークホルダーの皆さんだけを切り抜いてみても、立場によって利害が異なります。どのステークホルダーが最も重要なのか、それは株主なのか、社員なのか、そういった排他的な考え方ではなく、全てのステークホルダーの皆さんにとっての共通価値をどうすれば高められるのか、そういった包摂的な考え方が大切ではないかと思います。

 当社は長期経営目標である「百年企業」の達成に向けて、お客様と対話し、社員の皆さんと対話し、地域の皆さんと対話し、株主の皆さんと対話していきたいと思います。そのような対話の姿勢があってこそ、豊かで、サスティナブルな未来が拓けると信じています。

代表取締役社長 鷹野 雅央

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