オーニングとパラソルのメンテナンス術 ~長く安全に使用するためのお手入れ方法~

2024.11.07
オーニング パラソル

自宅の庭やレストランのテラス席といったエクステリア空間を快適に演出してくれるオーニングやパラソル。せっかく設置したなら、その魅力的な空間を長く保ちたいですよね。
しかし、屋外で使用するパラソルやオーニングは日々紫外線や雨風にさらされ、また、日々の使用でも劣化していきます。
そこで、今回は、オーニングとパラソルを快適に、また安全に使用し続けるための具体的なお手入れ方法をご紹介します。

オーニングとパラソルのメンテナンス方法

定期的な清掃の重要性

オーニングやパラソルの美観を保ち、耐久性を高めるためには、定期的な清掃が不可欠です。

1.キャンバスの清掃

  • 柔らかいホウキや布でホコリを払い落とします。
  • ぬるま湯に中性洗剤を加え、柔らかい布かスポンジで優しく洗浄します。
  • 洗浄後は洗剤を水で流し、カビの発生を防ぐためキャンバスをしっかり乾かしてから収納しましょう。

開いた状態のオーニングのキャンバス
洗浄後はキャンバスをしっかり広げて乾かしましょう

お手入れのポイントと注意点
キャンバスの材質により洗浄効果が異なります。布目調のキャンバスは汚れが染み込みやすいため、早めのお手入れが大切です。
また、屋外使用のためキャンバスはどうしても経年で汚れてしまいます。
汚れがひどい場合はキャンバスのみの交換も可能です。購入先の業者様にご相談ください。
なお、高所での作業は安全のため、専門業者へご依頼することをおすすめします。

2.アルミフレームのお手入れ

  • ぬるま湯か台所用中性洗剤で湿らせた雑巾で優しく拭きます。
  • 強く拭いたり、硬いスポンジやブラシを使用するとキズがつく恐れがあるので注意しましょう。

オーニングのお手入れのイメージ

3.木部のメンテナンス

半年~1年ごとにお手入れいただくと長持ちしてお使いいただけます。

  • 表面の汚れを水洗いし、十分に乾かしてからやすりなどで汚れを落とします。
  • 保護塗料を塗って、十分に乾燥させてください。
  • 木部の腐食や劣化による損害を防ぐために、濡れた状態または、湿ったままでの保管は避けて、乾燥した場所に保管してください。

安全のための定期点検

製品の安全性を確保するために、以下の点検を定期的に行いましょう。

  • フレームジョイント部、各締結ボルト・ビス類の緩みをチェック
  • 可動式オーニングの場合、可動ローラーの軸部や可動部に市販のスプレー式潤滑材を塗布
  • オーニングのキャンバス部にたまった落ち葉やゴミを除去
  • 電動式の場合は配線部分の破損などがないか確認

オーニングのお手入れのイメージ

適切な収納と保管

使用しないときのオーニングやパラソルの適切な収納と保管は、製品寿命を延ばす重要なポイントです。

  • 使用しないときは必ず収納しましょう。
  • パラソルなどは長期間使用しない場合、取り外して保管することをおすすめします。
  • 保管時はキャンバスをしっかりと乾燥させてから保管してください。

パラソル収納の様子

カビ防止のための乾燥

カビの発生を防ぐため、雨や洗浄後は十分に天日干しをしてオーニングやパラソルのキャンバス部分を乾燥させることが重要です。

日常的な注意点

  • 強風時はキャンバスを収納しましょう。
  • 積雪が予想される場合は使用を控え、積雪時は速やかに雪をおろして収納してください。
  • キャンバスがたるんだ状態での使用は避けましょう。
  • 台風や強い低気圧等で暴風が予想されるときは、製品に応じた安全対策(ロープで縛る、一時的に解体するなど)を行ってください。

収納時のオーニング
キャンバスの「収納」とは、生地が最大限折りたたまれた状態を指します

収納時のパラソル
パラソルの「収納」とは、傘の部分を折りたたみ風で開閉しないよう紐でくくった状態を指します

まとめ

オーニングやパラソルは、適切なお手入れとメンテナンスを行うことで長期間美しく安全に使用できます。
日常的に傷・汚れ・ボルト・ビス類の緩みのチェックをしたり、雨が降った場合の対策をするなど、点検や清掃、適切な収納と保管を心がけることで、製品をより長くお楽しみいただけます。
定期的なお手入れとメンテナンスで、快適な屋外空間を維持しましょう。

オーニングやパラソルを使った屋外空間づくりの参考にしていただける事例も多数ご用意しております。
お客様の案件に類似した事例等もお探しいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。




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ぜひ、実物をお確かめください。ご来場お待ちしております。



オーニングやパラソルのお手入れ・メンテナンスについて よくあるご質問

ここでは、オーニング・パラソルのメンテナンスやお手入れ方法について、よく寄せられる質問にお答えします。

Q1オーニングやパラソルの布地(キャンバス)に鳥の糞が付着してしまいました。どのようにクリーニングすべきですか?
A1鳥の糞は酸性であるため、速やかに対処することが重要です。まず、乾いた糞をプラスチックカードなどで優しくこすり落とします。その後、ぬるま湯に中性洗剤を溶かした溶液で軽く叩くように洗い、きれいな水で十分にすすいでください。最後に、日陰で完全に乾燥させます。頑固なシミが残る場合は、専門のクリーニング業者にご相談ください。


Q2パラソルの開閉機構がスムーズに動かなくなりました。どのようにメンテナンスすればよいですか?
A2開閉機構の不具合は、多くの場合、摩擦部分の汚れや潤滑不足が原因です。まず、機構部分のホコリや砂を、柔らかいブラシや布で丁寧に取り除きます。その後、シリコンスプレーなどの潤滑剤を適量塗布し、数回開閉を繰り返して潤滑剤を行き渡らせます。この方法で改善されない場合は、部品の摩耗や損傷の可能性があるため、購入先の業者様にご相談ください。


Q3汚れにくい生地はどんなものを選べばいいですか?
A3キャンバスには汚れにくさ(防汚性)に優れた生地があります。
また、汚れにくいだけでなく、遮熱性や防炎などさまざまな機能があります。
詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
→「オーニングに最適なキャンバス生地の選び方 ―おすすめの種類や性能の違いは?―」


Q4オーニングやパラソルの交換時期の目安はありますか?
A4使用頻度や環境条件にもよりますが、一般的には5〜10年が交換の目安とされています。
布地の劣化やフレームの損傷が目立つ場合は、安全のためにも早めの交換を検討してください。

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